コラム | 新年ご挨拶

新年ご挨拶

ご挨拶

 

明けましておめでとうございます。

令和になって初めての正月です。実は正月もクリスマスも太陽の復活祭という性格を持っています。季節がめぐり、また春がやってきます。京都の町家でも正月のお祝いをそれぞれの家で行われたことでしょう。町家は自然の摂理に合わせた価値体系を持っていますので、現代の日本の自然の摂理を曲げてでも経済を優先させる価値体系とは異なるため、なかなかその本質が理解されず、ともすれば壊されてしまうことになりかねません。

 私たち、京町家情報センターでは、一つでも多くの町家が次の世代に継承され、活用されることを目指して、空いている町家とそれを活用したい人の橋渡し役として、活動をしております。京町家をとり巻く状況も刻々と変化しており、それらに対応しながら、町家の良さを発信し続けていきたいと願っております。現代の経済優先の価値体系では、多くの問題で行き詰ってきています。その中で、町家の持っている価値体系が、徐々に見直されてきており、町家こそが、世の中が次のステップに変換したときの最先端になりうるものです。いま、町家をなくすわけにはいきません。今年も、一つ一つ、着実に町家を取り巻く諸問題を解決しながら、次世代につなぐ活動をしていきます。

京町家に興味を持たれた方は、ぜひ、京町家情報センターにアクセスしてください。

 

令和2年1月

京町家情報センター

代表  松井 薫